2015年新年のあいさつ

2015年新年おめでとうございます。

昨年は、年末にアベノミクスの是非を問う解散・総選挙があり、消費税10%への増税は延期になりました。アベノミクスについては、3本の矢のうち金融緩和、財政出動に関しては印刷業界への波及は感じられないまま、第三の矢である成長戦略に期待されましたが、昨年4月からの消費税増税により、景気回復の足取りが不安定になり、あまり大きな期待はできない状況になりつつあります。また円安も1ドル=120円の声を聞くと、円安に振れ過ぎた感もあり、円安倒産の増加も言われ始めています。
昨年は、消費税8%への増税と公益法人改革による一般社団法人日本グラフィックサービス工業会への移行を大きなニュースとして挙げることができますが、今年は、ジャグラが昭和30年8月の全日本謄写印刷業連盟(略称:日謄連)の結成より60年を、昭和41年7月の社団法人日本軽印刷工業会の設立から50年を迎える記念すべき年であります。6月12日には、東京グラフィックスが主管となり八芳園にて記念式典を開催することにしておりますので、ジャグリストの皆様、是非、ご参加くださるようお願いいたします。
さて、私は昨年の新潟大会にて会長に再任され、3期目を迎えました。これまで財政改革のほかさまざまな改革に挑戦して参りましたが、3期目の昨年からは会員増強を第一の目標にして取り組んでおります。例年は会員増強の表彰だけでしたが、今回はジャグラ全国協議会において提案のあった年度末で1000社達成を目標にすることにし、そのために、支部長・支部役員の活動費を助成する位置づけの予算を用意しているほか、会員増強のための会費の無料期間を設けて体験入会ができるなど、会員数の低下に歯止めをかけるべく活動を推進して参りたいと考えております。
また、一昨年度より開始した年賀状デザインコンテストも高い評価をいただいており、昨年からは学生部門を設けるなど、事業の拡充を図って参りましたが、今年度もさらに拡充して実施する予定にしております。
さらに、業界としてBCP(事業継続計画)宣言をしておりますが、会員事業所のBCP策定を支援するため、専任の理事を指名し、事業の推進を図っております。事業の成果につきましてはセミナー等で会員の皆様に還元して参ります。
最後に2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定しておりますが、マーケティング事業の一環として、会員が受注できるような事業の検討を進めており、プロジェクトとして発足できるよう頑張っていきたいと思います。
前述のとおり、6月にはジャグラ60周年を記念するジャグラ文化典東京大会が開催されます。多くのジャグラを愛するジャグリストの皆さんとお会いできることを今から楽しみにしております。
会員全員が一致団結して、この厳しい環境を乗り超える気概をもって、1社1社の努力と英知によって、必ずや明るい未来が来ることを期待してこの1年を頑張りましょう。皆様のご隆盛を祈念し、新年のご挨拶と致します。

一般社団法人日本グラフィックサービス工業会
会  長  吉 岡   新