2016年新年のごあいさつ

2016年新年おめでとうございます。
昨年は、アベノミクスの3本の矢に引き続き、新3本の矢が打ち出されましたが、総じて印刷業界を含む中小企業への波及は感じられないまま、一昨年4月の消費税増税による消費への慎重感もあり、景気回復への足取りが不安定な一年となりました。また、イスラム過激派組織による影響で、年末にはシリア難民の問題に関連してパリでテロの発生があるなど、世界情勢も混迷した一年となりました。
このような中、ジャグラは昨年6月、昭和30年8月の全日本謄写印刷業連盟(略称:日謄連)の結成より60年を、昭和41年7月の社団法人日本軽印刷工業会の設立から50年を迎え、記念式典を東京にて開催することができました。全国からたくさんの会員の皆さまにご参加をいただき、盛大に開催することができました。ここに改めて御礼を申し上げます。
本年は私にとっても3期目で最後となる年となります。これまで財政改革のほかさまざまな改革を実現してきたほか、一昨年より会員増強を第一の目標にして取り組み、24年振りの会員増という成果を挙げることもできました。
会長に就任して始めた年賀状デザインコンテストも今年で4回を迎えます。高い評価をいただいており、新たに学生部門を設けるなど、さらにコンテストの拡充を図って参りたいと思っております。
さらに、昨年実施した組版のスキル向上を目指した第1回InDesignジャグラコンテストを今年も継続して実施するなど、ジャグラ会員にとりましても役にたつ事業の推進を図って参ります。
その他にも、インターネットによるセミナー配信をしているジャグラBBが10周年を迎えますので、これに関連した事業の推進、災害やパンデミックを想定したBCP対策の推進、観光立国の宣言に基づいたインバウンド需要の取り込み等を具体的に検討しているマーケティング事業、さらには環境対策など、さまざまな事業も推進して参ります。
今年6月にはジャグラの新たなスタートを切るジャグラ文化典北海道大会が開催されます。多くのジャグラを愛するジャグリストの皆さんとお会いできることを今から楽しみにしております。
会員全員が一致団結して、この厳しい環境を乗り超える気概をもって、一社一社の努力と英知によって、必ずや明るい未来が来ることを期待してこの1年を頑張りましょう。皆様のご隆盛を祈念し、新年のご挨拶と致します。

一般社団法人日本グラフィックサービス工業会
会  長  吉 岡   新