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2012年 新年のごあいさつ

 2012年、新年おめでとうございます。
 昨年は、3月11日の東日本大震災によって、ジャグラでは岩手県支部・共和印刷の紺野社長様御夫妻が津波によって尊い命を落とされました。また、大船渡をはじめ宮城、福島、茨城の会員企業にも甚大な被害が出ました。あれから10ヵ月が過ぎようとしておりますが、被災地での本格的な復興は進まず、さらに福島第一原発事故の処理も多くの課題が立ちはだかっております。震災、原発で被災されたジャグラ会員諸氏はこの間、必死の思いで再建へ向け、努力されております。全国の仲間からは多くの励ましと共に1600万円を超える義援金が寄せられ、被災された仲間は一歩一歩再建への歩みを始められております。年が変わりましたが、何としても一日も早い復旧と復興のために、私たちは引き続き全力で協力していく所存です。

 3.11以降、社会全体で危機管理をはじめ様々な変化が表れております。「絆」という言葉に象徴されるように、家族、地域、職場、業界等々で、忘れかけていた日本人の心が呼び覚まされました。一方、経済のダメージは予想以上に大きく、震災の影響と同時に節電対策、急速な円高、ギリシャ危機、株価の低迷、タイの洪水等で混迷の度を深めております。野田政権の発足後も復興財源の確保、TPP参加の是非、消費税増税と難問が山積した中での新年となりました。
 さて我が国の印刷産業は、平成22年で6兆円を割り込み、23年はさらに落ち込むものと推定されます。こうした状況は、私たち印刷産業がかつて経験したことのない事態であり、過去の経験則は通用しません。加えて、電子書籍、スマートフォン、クラウドコンピューティングと急速なITの進展に対応できていない状態であります。そうした中で迎えた2012年であります。私は、会長就任時に「顧客感動」をスローガンに『顧客価値を追求する熱い集団』として、よりサービスに徹するように呼びかけました。昨年は震災への対応、ジャグラ財政の立て直しといった課題に追われましたが、秋にはジャグラ全会員へのアンケートを実施しました。そこでは、各社の経営(売上)動向から現状の問題点の洗い出し、ジャグラへの期待をつぶさに伺いました。
 今年は、業界活動の原点である『教育』『情報』『交流』の3つの柱を中心に経営基盤の強化、市場開拓、ジャグラBBによる情報発信、自費出版ネットワークにおける電子書籍対応、支部・地協の活性化によって組織の充実を図ります。その他、プライバシーマークの審査指定機関として、また環境対応、カラー印刷対応等々、各委員会活動によって業界を牽引していく所存です。ただ残念ながら、会員数の減少に歯止めがかからず、年末には会員数が1000社となりました。活性化と対極にある組織力の低下は、財政の立て直しを急ぎ、組織改革と財政の収支バランスを考え、より効率的な運営に努めなくてはなりません。
 本年は、公益法人改革で一般社団法人への移行を行います。より国民、消費者利益を考えた業界運営を目指してまいります。課題は多くございますが、会員全員が今一度"ゼロ"からの出発といった気概をもって、一社一社の努力と英知によって、業界全体でこの苦境を乗り越えていきましょう。厳しい経営環境の中ではございますが、この先には必ずや明るい未来はあることを期待してこの一年を頑張りましょう。
 皆様のご隆盛を祈念し、新年のご挨拶を申し上げます。

社団法人日本グラフィックサービス工業会  会長 吉岡 新

2012.01.03|本部|Comments [0]
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